ただのクラフトではなく強烈なアートとして

モロッコのマラケッシュ近郊にある、とあるストッカーより直接買付けております。
お店の部屋は半地下にあり、入り口は道に面した所に小さな扉が構えてある作りでした。

その店の中は薄暗いざらっとしたコンクリートの打ちっ放しの部屋がいくつかあり
各部屋にはうず高くラグが積み上げられていました。

そのストッカーでは世界中のバイヤーが買付に来るほど種類、サイズ、デザインが揃っております。(その日はオーストラリア人と韓国人のバイヤーさんも買付に来ていました。)

「日本人が来たのは初めてだよ!」と薄暗いお店の雰囲気とは裏腹に
陽気なマスターが出迎えてくれました。

一枚一枚、何時間もかけて部屋の中で何百枚とラグを広げて選び出します。
お店の若い子たちがラグを広げては片づける作業の繰り返しは大変な重労働で汗だくになりながらテキパキと作業をしてくれます。作業を目の当たりにして申し訳なるほどでした。

ねこ座商店では「これは!」というものだけを素百枚の中から見つけ出し、裏表の状態、素材、織り密度等をしっかり手に取りながら検品して買付けしております。  

ウールなどは一部採集させてもらいライターで燃やし煙の匂いでチェックを入れます。
ここまでやると「日本人は細かすぎるよ…と苦笑いをしながら呟いていました。

しかし、熱意を買って頂き素敵な“とっておき”を奥の部屋から笑顔で出してくれるのです。

ボシャルウィットは文盲率が高いとされる山の中のベルベル人がつくるラグだからこそラグにストーリーがデザインされるといわれています。

ベニワレンはウールの手織りラグでモロッコでは花嫁道具にもなりデザインされたひし形には家を守るという意味が込められています。
そんなラグを見ているうちに、これらはただのクラフトではなく強烈なアートなのだと気づかされました。

設計図はなく二つとして同じものはない物語、思い、願いをほつれぬようにかがられた手仕事をただのクラフトではなく強烈なアートとしてモロッコよりお届けすることがねこ座商店のCONCEPTです。